「三権分立の家づくり」は、まだ独立して設計事務所をはじめて間もない頃に書いたものです。
インターネットも普及しておらず、設計事務所に家づくりの設計を依頼するということが、まだ珍しいことと思われていた頃に、どうしたら設計や監理の事を伝えられるかを考えながら何度も、何度も書き直しました。

 最初は電子出版(ボイジャー社のエキスパンデッドブック)で公開したのですが、原稿を読んだ住まいと環境社の野池氏がぜひ自費出版でも良いから紙の本にしないかと勧められて自費で製本をして一冊1000円で売り歩きました。

 その後、民間確認機関が登場したり、欠陥住宅という言葉も広く知られるようになる一方で、建築家の設計した家が雑誌に紹介されたり、テレビでも取り上げられるようになりました。その後、マンションの耐震偽装事件が起こり、建築行政も大きく変わりました。

 しかしながら、その根本にある、第三者としての設計・監理を受け持つ建築士の役割は変わっていませんし、社会からはより以上に期待されることになっているはずなのですが、残念ながら、なかなかそうも行きません。

 長文ですが、家を建てようかと考えられている方には、ぜひご一読をお勧めします。